何が起業家を殺すのか
最近「何が起業家を殺すのか」について考えていた。
これは文字通りの殺害ではなく、「スタートアップの死」、いわゆる「廃業」や「身売り的な売却」を指している。
創業者の諦め
僕はつまるところ「創業者が諦める事」が、スタートアップや起業における終了原因の9割だと考えている。
他にも「資金ショート」も大きな原因とも考えたが、
正直、創業者が諦めなければ、復活する程度の資金を集める事は大いに可能である。
また大企業参入や、他社競合に市場を圧巻され、廃業に追い込まれるケースはかなり稀であり、
ライバルに打ち負け廃業に追い込まれるとう事は、スタートアップにおいてほとんど起こり得ないのが実情だ。
事業モデルが悪ければピポットすればいい、資金が足りなければ集めればいい、人に裏切られたのであれば自分を見直せばいい、リリースがなければ集めればいい。
上記の様な問題解決に「創業者の心身がついて行かなくなる状態」が訪れたとき。
そのときに「スタートアップの死」は訪れる。
諦める理由は捨てるほどある
決して諦めるという判断を否定しているわけではない。
同じ起業家として、「諦める様な瞬間」が毎日の様に訪れている事を知っている。
・ニーズが想定以上に少ない
・人がついてこない
・売上が上がらない
・人手が足りない
・創業者間で問題が起きる 等
これ以外にも、本当に挙げたらキリがない。
それくらい「諦める理由」は目の前に、そして毎日大量に転がっているのだ。
それに対して、「諦めない理由」はどうだろうか。
諦めない理由というのは目に見える形では無い。目に見えないのだ。
諦めない理由は、創業者の心の中にある「覚悟」や「理念」などの本人思いだけ。
たった1つ「思い」だけなのだ。
だからまともな精神状態であれば、多くの人が諦めるという選択をするものだと思っている。
諦めなけば勝てる
スタートアップや起業は多くの場合、諦めなけば大体の事はうまくいく。
という記事を何かで読んだ。
これはまさにその通りだと思う。
上記で記載した通りに、様々な問題解決に疲弊した起業家が次々と諦めていく。
いつのまにか、ライバルは自然といなくなっていく。
つまり「諦めなければ勝ち」なのだ。
当たっている宝くじは誰でも換金する
「1億円の宝くじがあたっているが、台風だから換金を諦めた」
もし身近な人でこんな話を聞いたらどうだろう。
きっと誰しもが、換金に行かない事を不思議に感じると思う。
僕にとって「諦める」とはこの感覚に近い。
換金所は遠く、電車に乗らなくては行けない。
しかも外は土砂降りの雨だ。換金所に着く頃にはお気に入りの服はびしょ濡れ間違いない。
ただし換金すれば1億円が手に入るのだ。
こう聞けば、誰しもが「諦める」選択肢は無いのではないだろうか。
起業家はその価値をいくらにだって設定できる、1000円でも1000億円でも自由に設定可能だ。
大事なのは、その価値を混じりっけ無く信じれるかという事だ。
もちろん、換金しに行く数多の困難を乗り越える覚悟もセットにして。
病的な信念
僕は創業1日目から今まで「上場」できないと思った事がない。
赤字出しまくって、創業者間トラブルがあり、キャッシュアウト寸前だったあの日も、「上場したら、これを自伝の本のネタにしよう」と予定を立てていた。
呼吸すると同じ様に「自分の会社は上場できる」と考えている。
何がそうさせるかは分からない。
しかし「揺るぎない自信」「強烈な信念」を病的に有している。
これらは初めからあった訳ではない。
自信を付ける方法は長くなるのでここでは割愛するが、自信は後天的につける事が可能だと思っている。
病的な信念こそが、全ての始まりであり、病的な信念が不可能を可能にする。
病的な信念が「起業家そのもの」なのである。
「諦めそうになった事はなかったのか?」
と聞かれる度に、不思議に思っていたので自分なりの考えをまとめてみた。
僕たちは上場だけでなく、僕の目が黒いうちに時価総額1兆円を目指したいと考えているます。
その過程を一緒に作ってみたいと思っていただける仲間を募集していますので、
ぜひ気になった方は覗いてみてください。